次は、浮力です。
人間の体の比重は、大体の平均値で0.8から1.0以下くらいです。プールに入り体の力を抜くことで浮力で、人の体は浮きます。水中で運動を行う場合は、この浮力を利用することにより、 運動効果を高めることができます。
例えば、膝や腰に痛みがある方の場合などは、 水中では膝や腰に体重という負担がかからないため、歩くことができるので、 水中運動を行うことにより、膝や腹筋の筋力を強化できます。
次は、抵抗です。
水中での抵抗は空気中に比べ大きいため、水の中を進もうとしても陸上のように簡単には進めません。この抵抗の大きさは速度が速くなるとほぼ速度の二乗に比例して大きくなります。同じような運動を行ってもその速度を変えることによって負荷を強くしたり弱くしたり出来ます。
次は、水温です。
水は、空気の役20倍以上も熱を伝えやすい性質があります。水中に入っているだけでも、地上にいるより多くのエネルギーを体は放出しています。水泳・競泳は水温24度~29度くらいのプールで行うのが最適です。
水中運動は29度から32度が適温です、ストレッチングやリラクゼーションなどエネルギー消費の少ない運動では水温は高めに設定し逆にアクアサイズや水泳など運動量の多いものでは、水温を低めに設定すると良いでしょう。近年高齢化とともに高齢者の水中運動をする人が多いです。高齢者の場合、運動量とか関係なく水温は30~32度が適温てす。
メディカルチェック
高齢者の水泳・水中運動は健康・退院後のリハビリに良いですが、同時にリスクも有りますます。メディカルチェックの目的は,水泳・水中運動・水中リハビリなどの運動による事故を防ぐことにつながります。これまで運動をしてこなかった人・退院後のリハビリ、65歳からの水泳,高齢者・脳梗塞経験者・高血圧者・心臓が弱い方など、その他の病気がある方は、水泳・水中運動・水中リハビリを始めようとする時は,事前に医師によるメディカルチェックを受けることをおすすめします。その他、指導者・コーチ・施設責任者などに相談する事が、非常に大切です。
自己診断check
運動を始める前に血圧、脈拍数を測定してみましょう!
安静にしているときの心拍数が100拍/分以上のとき。
収縮期血圧が150mmHg、拡張期血圧が100mmHg以上
体の状態が次のような場合には、その日の運動を控えましましょう。
1.睡眠不足、疲労感,胸がしめつけられるとき、動悸を感じるときなど。
2.体温が37度以上のとき。
3.不整脈が認められるとき、あるいは心電図で異常を指摘されているとき。
運動中に以下のようなことがあったら、運動を中止し、プールから上がりましょう。
1.胸が締め付けられるように痛い。激しい動悸がしたり,脈が乱れる。
2.めまい気分不良いつもと違う疲れを感じるとき。
3.関節や筋肉に痛みを感じる。
4.空腹時や食事の直後は避けた方がよいでしょう。